自作キーボード作りました(Sherie)

sherie

 新しく自作キーボードを作りました! せっかくなのでブログで紹介します!

作った経緯

 このキーボードを作成する前、Keychron Q9 Plusというキーボードを使っていました。Keychron Q9 Plusについてもこちらの記事でレビューなどしています。

Keychron Q9 Plus

 見た目が非常に美しく、使いやすさもあり、なかなか気に入っていたキーボードです。ところが使っているうちに「ここがこうだったらもっといいんだけどなー」という細かな不満が生じて来たため、自分で不満を解消したキーボードを作ろう! と思い、作成を開始しました。

キーボード作成日記

キーマップの作成

 Keychron Q9 Plusの主な不満点がキーマップだったので、まずは最強のキーマップを考えることから始めました。できあがったのがこれです。

 こだわったところは以下になります。

  • 40%キーボード
  • オーソリニア
  • オーソリニアでありながら、一番右と一番左のキーに十分なサイズを与える
  • 洗練された4行目

 まずKeychron Q9 Plusはロウスタッガートですが、オーソリニアのほうが好きなのでオーソリニアにしました。またオーソリニアのキーボードはほとんどが1uサイズのキーオンリーなのですが、それだと使いにくいので、端のキーには通常のキーボードと同様、十分なサイズを与えます(これがこのキーボード最大の弱点を産むことになるのですが……)。
 そして、一番下の行を私にとって最適な配置にしました。Keychron Q9 Plusはキーの数やサイズが少し不満だったところを、私好みの形に配置しています。Spaceを真ん中に配置して、そのサイドに対称的にレイヤキーを配置するというのが好きです。これができるのは自作キーボードの最大のメリットの一つですね。

基板設計

 基板部分で唯一こだわったところは、マイコン直付のキーボードにするということです。元々はよくある自作キーボードと同じくpro microなどを使用しようと思っていましたが、そうするとpro micro分キーボードの厚みが増えるのと、USB type-Cの端子を後ろに配置することができないということがわかりました。そんなわけで、マイコン(ATMEGA32U4)をキーボードの基板に直ではんだ付けしたキーボードを作ることにしました。
 回路図についてはもちろんネットに転がっている別の人が作った回路図をパクっていき、なんだかんだでうまく設計することができました。pro microを使用するのであれば実装する部品はダイオードとキーソケットくらいですが、直付けとなると実装部品の数がかなり増え、なかなか見た目がかっこよくなります。ただ実装自体はJLCPCBでやってもらったので、そんなに難しいことはなかったです。

 発注した基板はこんな感じになりました。なかなか美しくできたと思います。

キーボードの名前

 キーボードの名前をSherieと名付けました。これには深淵な意味があるのですが、それを語るには余白が狭すぎるため、ここでは割愛します。

完成品

 ケースをどうやって作るか多少迷いましたが、困ったときの3Dプリンタということで、3Dプリンタを使って簡単なケースを作りました。

 やはり、マイコン直付けだと余分なものが付かないので全体的に非常にスマートになりますね。USB type-Cの端子も後ろ側にコンパクトに配置することができ、かなりいい感じです。

 今後自作キーボードを作成するかどうかはわかりませんが、もし今後新しいキーボードを作るとしても、必ずマイコン直付けを採用すると思います。

キーキャップ存在しない問題

 このキーボードには一つ弱点があり、それは合うキーキャップがほとんど存在しないということです。というのも、通常のキーボードと違い、shift, enter, backspaceなどがすべて同じサイズになっていて、ロウスタッガート用に作られたキーキャップだとサイズが合わないので使うことができないんですよね。私は3Dプリンタで作成したキーキャップを使っているのですが、3Dプリンタでキーキャップを作るのは色々とめんどくさかったり、デザインも微妙になるのであまり望ましくはないです。

 なぜほとんどのオーソリニアキーボードが1uのキーキャップしか使っていないのかよくわかりました。

まとめ

 なんだかんだで自分の満足するキーボードを作成することができました。sherieはすでに半年ほど使っており、この記事もsherieを使って書いていますが、なかなか手に馴染んでいます。
 とはいえ、完全に満足しているというわけではないんですよね。キー配列に関しては自分自身で設計しただけあって最強なんですが、Keychron Q9 Plusという質感最強のキーボードから移行したため、質感部分では手作り感は否めないですね。あと、やっぱりメカニカルより静電容量無接点がいいなーってちょっと思っちゃってます。

 キー配列をオリジナル、外装をkeychron、スイッチをREALFORCEまたはNiZが作ったキーボードが欲しいです。切実に。

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