スーツオーダーした（ZERBINO）

　先週スーツのおしりのところに穴が空いていることに気づきました。スーツは1着しか持ってなくて、しかも大学の入学式のときに買ったやつなんですよね。10年近く着ていることになるので、さすがに寿命でした。
　大学の入学式で買ったスーツをいまだに着ているのはどうなんだという気持ちは元々あり、オーダースーツ自体にも興味はあったんですが、使えるものがあるのにわざわざ買うのもなーという感じで保留していました。今回はいい機会になったので、スーツを新調することにしました。

　スーツはZERBINO（ゼルビーノ）

オーダースーツ【ZERBINO】東京/新宿・虎ノ門・銀座

オーダースーツの【ZERBINO】は、東京の新宿店・虎ノ門店・銀座店で営業しているオーダーセレクトショップで御座います。私たちは紳士服・スーツ・コート・シャツ・靴のオーダーメイドを承っております。詳しくはホームページをご覧ください。

というお店で仕立ててもらいました。ネットで色々と調べ回ったんですが、最終的にこのお店が一番良さそうと思ったので、ここに決めました。1954年創業でなかなかの老舗らしいです。

　（以下はオーダースーツ自体が初めてのにわかの意見という前提で読んでください）実際数日前に行ってきましたが、なかなかよかったです。
　私は銀座店に行ってきました。店内そんなに広くはないですが、なかなか心地のいいお店でした。

　ZERBINOの少し特殊なところに、生地現物の在庫が店内にあり、店内の在庫から選んでスーツを仕立ててもらえるというのがあります。
　よくあるオーダーメイド店だといわゆる生地本の中から生地を選んで、その生地で仕立ててもらうという流れが一般的なようです。

　生地本の弱点として、小さくて完成のイメージがよくわからないというのがあるようです。私は生地本の現物見たことないですが、確かにこの小さい生地からイメージするのは難しそうって思います。模様はなんとなくわかっても、実際に着たときの光沢とかを知るのは難しそうですね。

　一方で、ZERBINOの場合は、生地の現物から選びます。最初に店内の画像を貼りましたが、棚に並んでいるのが実際の生地です。生地のサイズは十分大きいので、イメージがつきやすいです。特に肩から生地をかけさせてもらえるので、そうすればだいたいの完成イメージが湧きました。

　一方で弱点としては、在庫がなければ作れないってことですかね。種類の豊富さでいうと、他の店舗のほうが上の場合もあると思います。
　ZERBINOは一期一会です。

　オーダーの流れとしては、最初に製造のラインを選びます。Custom LineとLuxury Lineというのがあり、Custom Lineが安価な方で、Luxury Lineが高級な方です。最初にどちらのラインも着せてもらえるんですが、明らかにLuxury Lineのほうが着心地がいいです。ただ、私は迷った結果ケチってCustom Lineにしました。5万円くらい差があります。

　次に生地を選びます。すでに述べたように、生地は現物から選ぶのでイメージは付きやすいです。自分で一から選ぶという感じではなく、店員に「こういうイメージがいいです」と伝えれば、色々と見繕って提案してくれます。オーダーと言っても、全部自分から選ぶという感じではなく、自分でイメージを伝えつつも、基本店員に提案してもらうという感じで作るのがよいらしいです（最後に貼るYouTuberが言っていました、逆に基本お任せという店または店員はよくないらしいです）。

　ラインと生地が決まったら、オプションを決めます。オプションの一覧は公式サイトに乗っていますし、乗っていないものでも言えば対応してくれるというものもあります。
　ちなみに私は、有料のオプションとしては、本切羽、マニカカミーチャ、パンツ折り目加工、サイド尾錠をつけました。
　ところで、私はベルトというものが世界で一番嫌いです。邪魔だしめんどくさいんですよね、なんであんなものを多くの人がつけているのか不明です。オーダースーツの場合は、ウエストのサイズもぴったり作ってもらえるので、基本ベルトは不要になります。素晴らしいですね。サイド尾錠をつけた場合、ベルトループもなくなります。元々で言うと、スーツはベルトなしでサイド尾錠で履くものらしいです。
　閑話休題。

　最後に採寸されます。

　スーツの仕立ては2ヶ月ほどかかるらしく、まだものが届いていないのであれなんですが、オーダーした感想としてはなかなかよかったです。
　まず店のシステムとしては、生地の現物から選べるというのはかなりよかったです。
　あと、店員がよかったですね。すでに述べたように、自分の希望を伝えつつ向こうから提案してくれるというスタイルを取ることができ、また向こうから何かをおすすめされるときも「これがお店のスタンダードですから」というだけではなく、「これこれこういう理由があって、ここはこうするのをおすすめしています」という言い方をしてくれたので、ちゃんとした仕立て屋で仕立てているという気持ちになりました。もちろんおすすめに従わないといけないなんてことはないので、私はいくつかは反抗しました。
　量販店だとこうはならないんじゃないかなーと思いました（偏見）。

　私が今回作ったスーツは約9万円でした。ベースが8万円の生地をチョイスして、オプションで1万円って感じです。
　ZERBINOの意外な特徴ですが、安いです。私は9万円になりましたが、最安の生地を選べば5万円を切ることもできます。さすがに色々なお店があるなかで最安ということはないですが、5万円を切るとなると、量販店のオーダースーツぐらいな気がします、お店の佇まいや店員の質の高さから考えるとかなり破格な気がしますね。ただ5万円を切る場合はポリエステル混紡になります。とはいえウール100%でも6万程度、インポート物の生地だと7万程度以上という感じですね。十分安いと思いました。

　ちなみにスーツ以外にもオーダーできるものがあり、スーツの出来がよかったらコートをオーダーしてみる予定です。