Keychron Q9 Plusを買った、おすすめのキーマップなど

 今回Keychron Q9 Plusというキーボードを購入しました! 
 40%キーボードと呼ばれる非常にコンパクトなサイズのキーボードです。

開封の儀

外箱

 外箱はこんな感じでした。質感が高く、頑丈そうな箱です。

 Keychron Q9にはPlusモデルと通常モデルがあり、スペースキーが左右で分割されているかどうか、スペース左のキー数の違いです(他にもあるかも)。
 私は今回Plusモデルのシェルホワイトを買いました。私が購入しようとしたとき、日本語サイトではシェルホワイトが売り切れていましたが、本家のサイトでは普通に売っていたので本家サイトで買いました。送料込みでも本家サイトのほうが安かったので、そっちのほうがおすすめですね。

付属品

 付属品はこんな感じで入っていました。説明書類、windowsとmacで交換するためのキーキャップ、工具類です。キーキャップ、キースイッチを外す工具だけではなく、裏のネジを外す用の工具や裏のネジの予備も入っていました。私はとくに用事がなければ裏を開けることはしないですが、裏を開けてもいいよって設計なのは少しうれしいですね。HHKBとか裏蓋開けたら保証なくなりますからね。

これが本体! これが本体!

 これが本体です。私はシェルホワイトという色を買いました。かっこいい!

背面

 背面も驚くべきシンプルさです。文字の一つもない。

端子部

 当然のUSB type-C端子と、win, macの切り替えスイッチがあります。ちなみにこの切り替えスイッチは内部的にはデフォルトレイヤが0なのか1なのかを切り替えているだけなので、win, macの切り替えだけではなく、windowsとipadで切り替えたりとかアプリで切り替えたりとか色々できます。私は特に使ってません。

 本体の重量は、1097gでした。コンパクトなキーボードですが、やはり外装が金属なだけあって重いですね。

ファーストインプレッション

見た目のかっこよさ、質感の高さ

 まず見た目は非常に素晴らしいですね。アルミのシェルの質感の高さが非常に素晴らしいです。また私は白が好きなので、シェルホワイトの白オンリーの見た目は非常に好みですね。q9はシェルホワイト以外にもおしゃれなカラーがラインナップされている印象です。
 質感に関してはいままで使ってきたキーボードでは間違いなく最高です。

キー全体が沈む

 キーを強く押すとキー全体が下に沈む感覚があります。裏を開いてないので予想ですが、静音のためにスポンジでも噛ませてあるんですかね? 最初はびっくりしましたが、使う上で特に問題はないです。

デフォルトのキーは微妙

 私はKeychron K Pro Switchというのの赤軸をチョイスしましたが、これは個人的には好みではなかったですね。とはいえ、このキーボードはホットスワップに対応しているので、別にどうでもいいです。
 ちなみに私のおすすめのキースイッチはこれです、タクタイルが好きです。


Durock White Lotus/ライトタクタイル

なぜこれを買ったのか?

 最初に私のキーボード遍歴を語っておくと、majestouch(フルキーボード)、REALFORCE(フルキーボード)、HHKB(英語配列)、keyball39、自分で設計した自作キーボード(非売品)という感じです。
 このキーボードの前に使っていたkeyball39及び自分で設計した自作キーボード(非売品)はトラックボール内蔵型のキーボードです。まずなぜトラックボール内蔵キーボードの使用をやめたのかという話ですが、個人的にトラックボール内蔵型のキーボードはトラックボール単体で見たとき、MX ergoなどの通常のトラックボールに大きく劣ります。それが使っているうちにだんだんと微妙に感じてきました。あとはキーボードを触っていて楽しいと感じなくなっていました。マウスキーを入れないといけないこと及びキー数が少ないことからレイヤが許容範囲以上に多くなっていたことが原因な気もします。けっきょくキーボードで一番大事なのはタイピングが楽しいかどうかですよね。というわけでトラックボール内蔵キーボードはやめました。

 であればHHKBに戻ればいいという話で、実際それでもよかったと思いますが、1. 遊舎工房で触った金属シェルのキーボードが脳裏にこびりついていたこと 2. keyball39などを使っていたため、HHKBはキー数が過剰だと感じたこと。
 この2点により、Keychron Q9 Plusを買うに至りました。あと、私はHHKBの押下圧が重すぎたのと、HHKBの打鍵感そこまで好きじゃないです。もしREALFORCE30gと同じキーのHHKBが存在していればそれを使ったかもしれません。

keychron q9のいいところ

40%

 これに良さを感じない人はこのキーボードは買わないと思います。使ってからの感想でも、私は40%がキー数の最適数だと思いました。
 ただ、40%といっても、所謂40%キーボードで検索して出てくるサイズより1列多いんですよね(45%と呼ばれることもある?)。これがまた絶妙です。この1列があることによって、レイヤ数に無理がでない形にすることができました。

金属製

 金属ケースのキーボードは初めて使いましたが、やはり質感はかなり違います。HHKBとかおもちゃかな?って気分になりますね(まあおもちゃっぽいのも違った良さはあるのですが……)。

VIA, REMAP対応

 VIAやREMAPを使ってブラウザ上からキーマップを自由に変更することが可能です。専用アプリが不要というところが素晴らしいですね(実際は素晴らしいというかもはや足切り条件です)。なおREMAPを使う際にはkeychron q9のページにアクセスし、jsonファイルをダウンロードして読み込ませます。
 私は日本語配列にしているので、VIAじゃなくてREMAPじゃないとだめですね。

私が考えた最強のキーマップ

 私が実際に使っているキーマップを晒します。
 まず注意ですが、私は日本語配列にしています。理由は後で言います。

メインレイヤ

 このレイヤはふつうに配置しています。spaceを両手で押せる場所に配置して、その左右をレイヤ切り替えキーにするといいと思います。
 記号は日本語配列にしているので、組み合わせが少し変わっています。

サブレイヤ

 (デフォルトレイヤを除いて)2枚以上のレイヤ使い分けながらコーディングするのはかなり効率が落ちるということに気づいたので、メインレイヤとサブレイヤの2枚で基本的に運用することにしています。その上で私が更に求めていたのは

  1. カーソル, Home, Endも置く
  2. 同じキーではshiftとサブレイヤで同じ記号を担当する
  3. サブレイヤにおけるshiftは基本使わない

 1.の条件は私の中では必須ですね。もしホームポジションにカーソルキーをおいていない人がいたらこれだけは絶対に真似したほうがいいです。ほんとはpage upとpage downもよく使うので置きたかったですが、これはキー数的に妥協せざるを得なかったです。代わりにツマミにpage upとpage downを配置しています。
 2.の条件は、例えばメインレイヤではshift=が入力されますが、レイヤキーでも同じ=が入力されるべしという条件です。これは最初は要請していなかったですが、使っているとやはり同じキーに2種類記号が割り当てられているとshift押すのかレイヤキーを押すのかで混乱が生じたため、このような条件にしました。
 3.は3つ以上の同時押しを排除するための条件です、サブレイヤの4の上にある$とかは使わないということですね。

 これらの条件をすべて見たそうとするとかなり配置できる記号の数がかなり制限されますね。おかげで記号が全部配置しきれなかったり、page upとpage downが置けなかったり、tabとかの場所に記号があったりしていますが、トレードオフなのでしかたないですね。私的にはかなり使いやすく感じています。

サブサブレイヤ

 このレイヤはサブレイヤに入り切らなかったキーを置くっていうだけですね。ファンクションは当然テンキーと同じ場所に配置し、置き切れなかったあまり使わない記号は変な場所においている感じです。よく使う記号は言語によっても違うと思うので、記号の配置は臨機応変でいいと思います。

日本語配列採用の理由

 自作キーボードを使うような人はほとんどの人が英語配列にしていると思います、実際私もハードウェア的な面では英語配列のキーボード一択だと思っていますが、windowsのキーボード設定も英語にするべきかと言われたら考える余地があると思いました。
 キーマップを見ればわかりますが、記号の配置は魔改造しているので、日本語配列と英語配列の差がでるのはメインレイヤにおける記号キーのみです。そして私はメインレイヤには四則演算で使う記号「-+=*」を置きたいと考えています。なんですが、英語配列だと*を配置したときについてくるのが8なんですよね。メインレイヤの*の場所に8がくるのはどう考えてもおかしいじゃないですか。また、日本語配列の場合は「-+=*」をおいたとき、おまけでついてくるのが「;:」なのも対称性があってセンスを感じます。というわけで私は日本語配列に変えました。
 「-+=*」よりも優先度の高い記号がある場合は英語配列のほうがよい人もいると思います。

 というか、自作キーボードでも1つのキーに含まれる記号の組み合わせは変えられないですよね。記号の組み合わせも自由に変えたいですね(やりかた求む)。

改良してほしいところ

 keychron q9で改良してほしかったなというところをいくつか書きます。

無線接続対応してほしい

 これが一番求めている機能です。やはり有線は不便です。ただしこのときBluetoothだけではなく、レシーバータイプ無線も対応してほしいです。keychronの別のモデルではレシーバー式の無線モデルも存在しているので、ぜひお願いします。
 レシーバー式の無線じゃないとPC切替器で切り替えられないから不便なんですよね。

 特にkeychron q9は非常にコンパクトなキーボードなので、もし無線だったらさらに無双状態になるだけに惜しいですね。

横幅を短くしてほしい

 q9は40%キーボードですから、通常のキーボードと比べるとかなりコンパクトです。でも以外と横幅はあるんですよね。実際、HHKBよりも横幅は長いです。

上はq9、下はHHKB

 理由は単純で、ロータリーエンコーダと謎のホームボタンが独立して配置されているからです。このふたつがなくても特に問題はないので、消したモデルも作ってほしいです。あとは独立した矢印キーも使うことはかなり少ないのでなくていいです。これらをなくして代わりに横幅を狭くしてほしい気持ちがありますね。

付属のキーキャップのセンスがなさすぎる

 私が特に文句を言いたいのはこの「caps lock」と「|\」キーです。ふつうに考えてcontrolとbackspaceだろって思いますよね。keychron q9は特にコンパクトなキーボードなので、この2つのキーは非常に重要なポジションです。このふたつのキーを「caps lock」と「|\」として使っている人はおそらく世界に一人もいません。
 しかも、ちょうどいいキーキャップがなかなかないですよ。
 keychron q9に付属のキーキャップはOSAプロファイルというプロファイルのキーキャップなのですが、そこまで一般的なキーキャップではないっぽいので1つだけ交換というのが難しいですね。

ロウスタッガード

 ロウスタッガードはやめてください。

サブウェポン

 私が買ったkeychron q9といっしょに使っているアイテムを紹介。

ふたつのキーをひとつにする

 メインレイヤを見てもらえるとわかりますが、右コントロールの隣が空いているんですよね、しかも右コントロールは小指で押すキーなのに1uなのでそこそこ押し損じていました。この空いているキーとコントロールが1つになっていればよかったんですけどね。

 というわけで作りました。これを使うことで右コントロールを2uのキーとして使うことができています。かなり使いやすくなりました。いない気がしますが、このキーキャップの3Dモデルを欲しい人がいたらあげます(keychron q9のデフォルトのキーキャップと同じOSA profileです)。

パームレスト

 結論からいうと、パームレストはいらないです。

 私はパームレストガチアンチなんですが、食わず嫌いするのもなーという感じでパームレストをついでに買いました。一ヶ月くらい使ってみましたが、別にいらないです。ふつうに邪魔です。
 HHKBとかの文脈だとあたかもパームレストは必須みたいに言ってる人が多いですが、別になくてもふつうに使えると思うんですよね、ないと疲れるとも特に思わないです。

切替器

 私は仕事で3台PCを使っているので、それらの間でキーボードとマウスを切り替える必要があります。切替器は色々ありますが、私のおすすめはこれです。


サンワサプライ キーボード・マウス用パソコン切替器(3:1) SW-KM3UU

 これのいいところはただひとつで、キーボード側から切り替え操作をすることができるところです。サブサブレイヤに設定しているマクロキー一発で、PCから別のPCへキーボードとマウスを切り替えられます。レスポンスもはやいため、便利です。
 ちなみに、2台でよければ以下もあります。


サンワダイレクト KVMスイッチ マウス キーボード 切り替え エミュレーション機能 電源不要 Mac/Windows対応 USB切替器 400-SW032

 弱点としては、キーボードはエミュレートしているので一部のキーが使えなくなりますね。通常のキーボードのキーは使えるので私は特に困らないですが、マウスクリックなどは使えなかった気がします。

アクリルカバー

 キーボードを持ち歩くときにカバーをかけたいですが、keychron q9には純正のカバーがなかったんですよね。というわけでアクリルで適当に作りました。
 純正のケース的なやつはあったので、それでいい人はそれでいいと思います。

まとめ

 40%はかなりいいですね。60%キーボードに戻ることはもうないだろうなと思いました、私にとっては40%が現状最高のキー数です。ただ、keychron q9については細かい不満がないかと聞かれると、そこそこあると言わざるを得ないですね。ただ完成度は高いキーボードなので、私がしゃべっている文句が気にならない人であればおすすめできる商品だと思います。

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