
こんにちは。キーボード沼の住人、フローラです。
またしても新しいキーボードを購入してしまったので、紹介していきたいと思います。
ちなみに、いままでキーボード買うときは「これで終わらせる!」という強い意志をもって購入していたのですが、ここまで来るともうそういう意思はありません。「どうせ1年後には別のキーボード使ってるだろうけど、いまはこれを使いたいから買うか」というテンションです。
開封の儀

シンプルな箱に入っていました。段ボール感があり好みですね。

中身。

本体。見た目は普通ですね、嫌いじゃない。

付属品。2.4GHz無線接続用のレシーバー、重さ調整用のバネ。type-A to type-CのUSBケーブル。あとMac用のスイッチとか交換用のパーツとか。
ファーストインプレッション
打鍵感めちゃくちゃいい!
このキーボードはこれに尽きます。見た目的には非常にふつうです。買う前に触ってはいたので予想通りではあったんですが、素晴らしい打鍵感です。このキーボードの最大の特徴はここでしょうね。
見た目について、HHKBと比べて安っぽいというような評判も聞いていましたが、別にそういう感じはしませんでしたね。まあ比べるならHHKBよりもNizのほうが安っぽいかもしれないですが、keychronとかのガチの高質感キーボードを使った後だと、どんぐりの背比べです。
なぜこれを買ったのか?
まず最初に私のキーボード遍歴を書いておくと、majestouch(フルキーボード)、REALFORCE R2(フルキーボード)、HHKB(英語配列)、keyball39(トラックボール内蔵)、wraith(トラックボール内蔵)、Keychron Q9 Plus(40%)、sherie(40%)という感じです。静電容量無接点方式のキーボードは過去に使っていたんですが、ここしばらくは特殊配列の自作キーボードなどに傾倒していたため、メカニカルをメインに使っていました。
Nizのキーボードは元々知ってはいたんですが、「静電容量無接点といったらHHKBかREALFORCEだよなあ」と思っていたため、そこまで注目はしていませんでした。しかし、ある日ヨドバシカメラを歩いていたらNizのキーボードが置いてあって、試しに触ってみたんですが、すぐに「これはいい」って思いました。機能面とかはともかく、打鍵感に関しては頂点レベルのキーボードだということはすぐにわかりました。それからすぐに買うことはしませんでしたが、今回買ってしまいました。
つまりNizを買った理由を一言で言うと、「極上の打鍵感が欲しかった」からです。
Niz Atom66のいいところ
極上の打鍵感
Nizの最大のメリットはこれですね。静電容量無接点方式のキーボードは一般的に打鍵感がいいとされますが、その中でもかなりクオリティ高いと思います。少なくともHHKBは完全に超えていると思います。静電容量無接点キーボードの打鍵感比較はもう少し下に書きます。
まあまあ満足できるキー配列
100点とは言えないですが、Atom66はまあまあ満足できるキー配列になっています。

右shiftが大きいのがいいですね。個人的にはスペースをもう少し小さくして左右のキーを大きくしてほしいですが、左右のキーも親指で押せるサイズではあるので許容範囲かな。
Atom66以外にもNizは色々なキー配列のラインナップがあり、これはHHKBやREALFORCEと比べたNizの強みと言っていい気がします。
USBレシーバー方式の無線に対応
後述しますが、これをメリット認識してNizを買うことはおすすめしません。
普通の人はキーボードを1台しか使わないと思うのであまり重要ではないかもしれないですが、個人的にこれはかなり大きいです。無線キーボードってたくさんあると思うのですが、Bluetoothがほとんどなんですよね。私はPCを3台使っていて、切替器で切り替えているんですが、Bluetoothだと切替器で切り替えられないので嫌なんですよね。
しかし、Nizのキーボードの無線モデルはBluetoothとUSBレシーバーの両対応です。

サンワサプライ キーボード・マウス用パソコン切替器(3:1) SW-KM3UU
この切替器を使えば、マウスとキーボードをキーボードに割り当てたマクロで同時に切り替えることができ、非常に良いです。Bluetoothだとこれはできません。
Niz Atom66の悪いところ
キーマップ変更アプリがポンコツ
Nizの最大の不満点はここですね。キーマップが変更できるのはよいですが、キーマップ変更ツールがかなり使いにくいです。使いにくいだけならいいんですが、やりたいけどできないことがあったのが残念でした。具体的には以下です。
- 同じ物理キーにhold, tapで別のキーを割り当てることができない。
- 日本語キーボード特有のキーを割り当てられない。
hold, tapができないのはちょっと不便ですね。私はスペース周りのキーをholdでレイヤキー、tapで変換 or 無変換キーに割り当てたかったですが、それはできなかったです。ちなみに右shiftキーはholdで右shiftになり、tapで上矢印になりますが、これだけが特殊で、任意のキーではできなかったです。
2つ目はこれまた多少特殊な需要ではあるんですが、私は物理的なキーボード配列は英語配列のほうが好きですが、OS側の配列は日本語キーボード配列にしたいんですよね。これをしようとすると日本語キーを割り当てる必要があるのですが、Nizのキーマップ変更アプリではそれができませんでした、個人的にはNizの最大のデメリットです。
近頃のキーボードは商用のキーボードであってもVIA/REMAPに対応しているものが多いんですよね、VIA/REMAPだとこれらのことは当たり前にできますし、かつ使いやすいので、独自のキーマップ変更ソフトという時点で評価は下がります。
とはいえ、HHKBやREALFORCEなどの競合も独自のキーマップ変更ソフトなので、これらと比べるなら対して変わらないかもですね。
無線が途切れやすい
Nizを買った大きな理由の一つにレシーバー式の無線に対応しているというのがあったんですが、まあこれがポンコツでした。レシーバー式の無線接続をすると無反応がものすごく多いんですよね。一日に数回という感じではなく、1分で数回とかそういうレベルで無反応を起こすので、まったく使い物にならず、けっきょく有線で使っています。悲しいです。
暫定キーマップ
色々なキーボードを使っていくとだんだんと最適なキー配列がわかってきますね。一応一番最初に作ったキーマップを晒して行きます。
メインレイヤ

いままで40%キーボードを使っていたことがあり、数字キーの行があんまり使わない記号置き場になっています。これはさすがに無駄遣いな気はしますね。要検討。
ちなみにM1-M3はキーボード切替器用のマクロです。
ほんとはスペース周りのFnに変換と無変換を割り当てたかったですが、tap, holdでキー割当を変えられないかつそもそも変換と無変換を割り当てることすらできなかったので、断念。
サブレイヤ

数字とかよく使う記号とかカーソル周りとかを置きました。やっぱりpage upとpage downは欲しいんですよね。
サブサブレイヤ

実質Functionキー置き場。使ってみたらもうちょい置きたいものは増えそうですね。
三大静電容量無接点キーボード比較
三大静電容量無接点キーボードと言えばHHKB、REALFORCE、Nizですよね。なんだかんだでこれらをすべて使用してきたので、自分なりに簡単に比較しようと思います。当たり前ですが、私の好み100%で語ります。
ちなみに、私が持っているのは、HHKB Professional HYBRID, REALFORCE R2, Niz Atom66の3つになります。
配列
Niz>HHKB>>>>>REALFORCE
まずREALFORCEはコンパクトなサイズのキーボードがないので論外ですね。一応REALFORCE RC1という比較的コンパクトなキーボードはあるっぽいですが、Functionキーがいらなすぎます。

NizとHHKBは甲乙つけがたいですね。
HHKBの英語配列はちょっとスペースバーが長すぎるんですよね。スペースバーの左右のキーは親指キーにするので、スペースが長すぎると非常に使い勝手が悪いです。私はカーソルキーはいらないと思っているので、スペースキーを短くして、左右のキーをひとつずつくらい増やしてくれたらめちゃくちゃいいのになーって思います。

HHKBの日本語配列は逆にスペースが短いのはいいですが、なんかごちゃごちゃしてるし、そもそもとして日本語配列なので駄目です。
Niz Atom66にも文句はありますが、スペースバーがHHKBの英語配列よりは短く右スペースが2uサイズなのもgoodです。まあ及第点という感じですね。

打鍵感
REALFORCE R3(45g) = REALFORCE R3(30g) > Niz(35g) >= REALFORCE R2(30g) >>>>>>>HHKB(非type S, 45g)
これはキーの重さを無視した、打鍵感だけの比較です。
まずHHKBは論外です。NizやREALFORCEと比べると音に品がないです。「カチャカチャ」という音がしますね。
REALFORCEとNizに関しては、REALFORCE R3が一番好きかもしれません。REALFORCE R3は持っておらず、軽く触っただけの感想なんですが、R2よりもかなりタクタイル感が強くなっていて、私はタクタイル好きなのでめちゃくちゃいいなって思いました。
次にNiz(35g)はThe 静電容量無接点って感じです。音で言うと「ポコポコ」って感じですね。叩いてて気持ちいいです。ただ、音はそんなに静かではないですね。
REALFORCE R2(30g)はかなりメンブレン感が強い感じですね。これはこれで嫌いではないんですが、静電容量無接点感は弱めかもしれません。
ただ、キーの重さを考慮すると、35gのNizが一番好きです。45gはちょっと重すぎるんですよね、過去にHHKBを使っていましたが、小指のキーがかなり重く感じて疲れます。一方で30gはちょっと軽いですね。まあ個人的には30gも全然ありなんですが、30gより少しだけ重い35gはかなり絶妙な重さな気がします。
あとNizは付属のバネを入れることで重さを増すことができるのは地味にメリットですね。私はエンターはバネを入れて重くしています。エンターは押すとき力が入りやすいので、軽いと痛いです。
その他
NizはCherryMX互換軸なのがいいです。REALFORCEとHHKBは東プレ軸とか言う誰にも求められてない仕様をいまだに引きずってるのはアホかと思います。
キーマッピングソフトはすべてオリジナルですね、REMAP対応してくれよってめちゃ思います。まあ比べるならNizは一番使いにくいです。
まとめ
私が考えた最強のキー配列で、打鍵感はREALFORCEかNizで、ケースはkeychronで、キーマッピングソフトはREMAPに対応した最強キーボードがほしい!!!!!!!!
おまけ:レジストリエディタでkeyswapする
日本語キーボードのキーが登録できず、ソフトウェア側でkeyを入れ替えるハメになってしまいました。以下やりかた。
regedit.exeを起動
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Keyboard Layout
にバイナリ値でScancode Mapを新規作成。
以下を入力。ただしscancodeは73: IntlRo, 6C: F21, 7D: IntlYen, 6B F20と対応しています。つまり、F21にIntlRoを割り当てて、F20にIntlYenを割り当てています。
00 00 00 00 00 00 00 00
04 00 00 00 73 00 6C 00
7D 00 6B 00 00 00 00 00

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