cloud playerのススメ

 私には昔から悩みがありまして、それが「莫大な音楽のデータをどうやって管理するか」という問題です。所有している音楽のデータは容量が大きくなればなるほど扱うのが大変になります。特に持ち歩いたりするとなるとめんどうになりますね。
 大量の音楽を持っている人は同じような悩みを抱えている人も多いと思います。
 今回はこの問題に対して一つの解答を見つけることができたので、ここに書いておきたいと思います。
 ちなみにandroidでの方法なので、iphoneの人はできるか知りません。

大量の音楽データをどうやって管理すればいいのかという話

困ったこと

 音楽の管理の仕方には色々あると思いますが、私の場合はiTunesを使って昔から音楽を管理しています。そして出先で音楽を聞くときにはipod classicを使っていました。私が現在所有している曲数はだいたい3万曲くらいで、容量が300GBちょっとくらいありました(基本ALACで管理しているので容量がでかい)。このくらい容量が多いと色々と問題が発生してしまいます。

  1.  全曲持ち歩くのが難しい。
  2.  曲が消えるのが怖い。

1. まず、全曲持ち歩くのが困難であるという問題があります。私はiPod classicを10年くらいずっと使っています。iPod classicはHDDを積んでいて容量が160GBとDAPの中ではかなり大きい方だと思うんですが、それでも私の場合は全曲持ち歩くことができません。なので私の場合は全曲のうちプレイリストだけをiPodにうつして聞くようにしています。しかしこれだと、出先で急にこの曲が聞きたいってなったときにその曲が入ってないなどという困難にたまーに直面します。これがすごく嫌でした
 とはいえ最近は容量が多いDAPも多く、例えばSDカードが2枚刺さるやつであれば、128*2GB+内蔵容量などとすれば300GBくらいならいけるかもしれません。でもこれからも音楽は増えるので、少し心もとないです。
 というか私のラップトップは容量が128GBしかないので、そもそもラップトップだとiTunesで管理することすらできてませんでした。

2. 個人的にこれが一番怖いです。持ってる曲が消えてしまう可能性がある。私の場合は複数のHDDに定期的に音楽をバックアップしていましたが、それでも家が燃えたり地震がきたりしたら一発アウトです。この地震大国日本でHDDに音楽を保存して安心した気になっているなんて愚かすぎますね。
 私にとって音楽はかなり大切で、消えたら死んでしまいます。
 常日頃から音楽のデータが消えるかも知れないということ(死ぬかも知れないということ)を恐れながら生きるというのは精神衛生上よくありません。この問題は解決したいとずっと思っていました。

 私は最近ようやく、このふたつの大問題を同時に解決する方法を見つけたので、それを紹介したいと思います。

 それがgoogle driveとcloud player(androidのapp)を組み合わせる方法です。
 つまり所有している曲をすべてクラウド上(google drive)に置いて、それをcloud playerというクラウドに置いてある曲を再生することができるアプリで再生するという方法です。

google driveとcloud playerを組み合わせると?

  1. 容量がでかい。
  2. 端末の容量を気にせずに全曲もち歩ける。
  3. 曲が消えるのを恐れなくていい。

1. クラウドストレージの容量が許されるならいくらでも曲を所有できます。
 この方法であれば、容量はgoogle driveの容量になるので、google driveをアップデートできるところまでならいくらでもいけます。私は現在google oneの2TBプランに契約しているので、十分です。

2. クラウドで管理することになるので、端末に曲を入れておく必要がありません。wifi環境がある場所であれば、端末に保存しているのと同じように音楽を聞くことができます。

3. クラウドを提供している企業を信じる限り、曲が消えるのを恐れる必要はありません。

クラウドストレージの選び方

 クラウドストレージにも色々な種類があります、例えばgoogleが提供する「google drive」、microsoftの「onedrive」とか、appleの「iCloud」とか。どれを選ぶかというのは好みだと思いますが、個人的にはgoogle driveがおすすめです。理由は安いからです。他のクラウドストレージはだいたい1TB 1万円くらいですが、google driveは2TBで約1万円くらいになってます(2020年7月現在)。また私はgoogle photoとかも使っているので、google driveを選びました。
 ただし、他のサービスにもいいところはあります。例えばone driveはwindowsとの相性がかなりいいです(私はgoogle driveとは別にwindows用にone driveの100GBも契約しています)。apple製品をメインに使う人であれば、iCloudがよかったりすると思います。
 ただし、後で紹介するCloud playerというアプリはgoogle drive、onedrive、dropboxのみ対応しているらしいです。icloud使って曲を再生できるアプリがあるのかは知りません。

 どのサービスを使うかを選んだら、後は曲をアップロードしましょう。ただしこれには莫大な時間がかかりますね。私は研究室のPCを使ってアップロードしたんですが、300GBの音楽を全部あげるのに2週間位かかった気がします。
 ただし、一度あげてしまえば(googleを信じる限り)データが飛ぶことは心配しなくてもいいです。すさまじい安心感。

著作権について

クラウドストレージに自分の音楽を全部アップロードするわけですが、そこで気になるのが「音楽をクラウドにアップロードするのは違法ではないのか?」ということです。
 結論から言うと大丈夫みたいです。

 ソース↓

https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/wg3/toushi/150309/item3.pdf

 他人が閲覧できない場所に自分がアップロードして、自分だけがアクセスするならば法律上問題はなしとなっています(プライベート・ユーザーアップロード型という分類)。もちろん共有したりしたらアウトです。

cloud player

 google drive上で直接音楽を選んで再生するのは明らかにめんどうなので、cloud上においてある曲を再生することができるアプリを使います。

 私が使っているのはgoogle playにある「CloudPlayer™ Platinum cloud music player」というものです。↓

CloudPlayer™ Platinum - Google Play のアプリ
Revolutionary music player with Dropbox/OneDrive/Drive & offline support.

 これはプレミアム版で、無料版もあります。無料版は広告があったり機能が少なかったりしますが普通に使えました。このアプリの素晴らしいところは、googleのアカウントを認識させれば自動的にgoogle drive上の音楽ファイルを読み込んでリスト化してくれることです。かなり楽です。
 私の場合はもともとITunesで音楽を管理していたので、iTunesのフォルダをそのままgoogle driveのアップロードしましたが、それでちゃんと認識してくれます。
 ALACにも対応しています。
 一度読み込んでしまえば、アプリを消したりしない限りは再読み込みなどは必要ありません。
 自動的に作成されたリストの中から適当に曲を選べば、その曲をストリーミング再生することができます。もちろんストリーミング再生なので、端末の容量を圧迫することはありません。ストリーミング再生は非常にスムーズで、WI-FIが使える環境にいれば、ほとんど端末に入っている曲を再生するのと同じように聞くことができます。
 また、通信量が気になる場合は、聞きたい曲だけローカルに保持しておくこともできます。

cloudの音楽を再生できるアプリ自体は他にもたくさんあると思うので(しらんけど)、好みで選べばいいと思います。

まとめ。

 現状ではgoogle driveとcloud playerの組み合わせにかなり満足しています。私はたぶんiTunes and iPod体勢から完全に乗り換えると思います。
 cloudplayerの不満点としては曲の再生画面とかリストでアルバム名が表示されなかったり、google homeに対応していなかったり(chromecastには対応しているらしい、またgoogle homeのスピーカーにワイヤレスで曲を飛ばす事自体はできる)がありますが、他のメリットに比べれば我慢可能です。
 ただgoogle homeに対応するとQoL爆上がりが予想されるので、これから対応してくれることを期待しています。

 総評としてかなりおすすめです。音楽の管理の仕方で困っている人はぜひ参考にしてみてください。

本日の作業用BGM

 ミラクルギフトパレードが恋しい。

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